飲み込む力がある方には「きざみ食」がおすすめ
単に「介護食」と言っても大きく3つの種類に分けられ、介護食を食べる方の咀嚼能力や嚥下能力によっても、適した介護食の種類は異なります。
その中で、嚥下能力に問題が無い方には「きざみ食」がおすすめの種類となります。
きざみ食とは、食べ物を細かく刻んだ状態で調理される介護食で、5mm程度の小ささに細かく刻んだ介護食になります。
きざみ食は主に、飲み込む力はあるものの、歯がない等で噛むことが難しい方に適した介護食の種類となります。
本来であれば食べ物をスムーズに飲み込むため、食べ物を噛んだりすり潰す事で食べ物を細かくしますが、きざみ食はこの、噛んだりすり潰す行程を調理法によって省いたものとなります。
しかし、きざみ食は食べ物の残りカスが口腔内に残りやすい事や、唾液の分泌量が少ない事で「誤嚥(ごえん)」を招くと言うデメリットも挙げられるため、食べる能力をしっかりと判断した上でなければ、危険が伴う場合もあります。
「ソフト食」は形を残してやわらかく調理した種類の介護食
きざみ食よりも、更に食べやすくした介護食の種類が、「ソフト食」です。
ソフト食は主に「歯茎」や「舌」でも容易に食事を潰すことができる介護食で、噛む能力も弱くなり、飲み込む力も弱くなりはじめた方におすすめな種類となります。
より柔らかく調理した「ミキサー食」に比べると、ソフト食は食べ物の形を残すことができるため、食事としての彩りもつけやすいので、食事を楽しんで行なうことにも繋がるでしょう。
「ミキサー食」は飲む力の弱い方に最適な種類
ミキサー食は噛む力も、飲み込む力も弱くなってしまった方におすすめの介護食の種類です。
食べ物はミキサーにかけ、トロトロの状態に調理しますので、飲み込む力が弱くなってしまった方でも、容易に介護食を食べる事ができるのはミキサー食のメリットですが、反面、簡単に喉まで流し込むことが出来るため、誤嚥には気を付けなければいけません。
そのため、ミキサー食を作る時にはミキサー食の「粘度」に配慮して作らなければなりません。
どんな介護食の種類も「宅配食」がおすすめ
介護食には大きく分けて上記の3種類に分けることが出来ますが、自宅内で介護食を作るとなると、ベストなかたさに調理するのが難しかったりもします。
さらに、しっかりとした栄養管理を行えなければ、体調を崩してしまう原因にもなりかねません。
そこでおすすめしたいのが「宅配食」です。宅配食であれば、十分な栄養管理のもと、適した食べ物のやわらかさで調理された介護食が宅配されますので、安心して食事を食べてもらうことができます。