介護食の作り方

介護食を食べる女性

介護食の作り方は「かたさ」の見極めから

介護食の作り方でポイントになるのが、食事の「かたさ」

高齢者の方は噛む力も弱くなるばかりか、物を飲み込む力も弱くなってしまいます。また、人によって最適なかたさは様々であるため、食事の栄養管理も重要な要素ですが、まずは「咀嚼力」や「嚥下能力」を見定める必要があります。

食事が美味しいのは大事ですが、満足の行くように食事が出来なければ食事が楽しくない時間になってしまったり、食べるという行為が嫌なものになり、食事から十分な栄養を摂取できなくなってしまいます。

かたさの基準としては、

・簡単に噛むことができるかたさ
・歯茎や舌でつぶせるかたさ
・噛まなくてもよいかたさ

の、大きく3つに分けられます。人によって機能の衰え方も様々ですので、まずは噛む力を見極めてから、介護食を作り始めてみましょう。

介護食の作り方で基本となる「栄養管理」

食べ物のかたさも大事ですが、やはり最も重要になるのは「栄養管理」です。とはいえ、栄養管理はそんなに簡単なものではありません。

例えば、骨を丈夫にする「カルシウム」。実はカルシウムだけ摂取しても意味がなく、「リン」や「マグネシウム」をバランス良く摂取しなければ、骨に吸収されることはありません。

その比率もカルシウム1に対し、マグネシウムは0.5、リンは1が最適なバランスと考えられています。また、カルシウムの摂取量は、50歳以上の男性の方であれば一人当たり、600mg〜700mg、女性の方であれば500mg〜650mgが目標値となります。

介護食の作り方の基本とも言える栄養管理とは、このような栄養素一つ一つのバランスや、最適な摂取量を理解することから始まります。

栄養管理を理解していなければ、バランスの取れた食事を作ることが出来ないため、手作りで介護食を作ると言うのは非常に難しいのです。

栄養管理も時間も「宅配食」で解消

介護食の作り方には色々な方法がありますが、同時に手間や時間もかかってしまいます。

また、自宅内で最適な栄養管理を行なうのは非常に難しいため、「宅配食」を利用するというのもひとつの方法です。

宅配食であれば、難しい栄養管理も管理栄養士が考えた献立で安心出来ますし、何より介護食を作る手間が無くなりますので、その分の時間を別のことに回すことが出来るのでおすすめです。